中辰の瀬戸内海の環境保全に関する取り組み

■たくさんの魚介類や希少な生き物がいる
中辰が漁獲を行っている瀬戸内海にはたくさんの魚介類や希少な生き物が生息しており、干潟や藻場などの自然にも恵まれています。魚介類は日々の食卓に並ぶ暮らしに欠かせないものであり、干潟や藻場は魚介類が生息するために必要不可欠なものです。
近年は生活から排出され海に流れ着いた海ゴミの影響で、生物や藻場にも被害が出ているのが現状です。瀬戸内海の藻場面積の推移は、1960年度には22,635ヘクタールあったものが、1990年度には6,381ヘクタールにまで落ちています。
中辰の海産物の原料となっているカタクチイワシも、瀬戸内海で漁獲されています。環境を良くし、将来に残していくためには海ゴミ問題に取り組む必要があります。
■瀬戸内海における海ゴミの特徴
海ゴミの特徴は主に、海を漂う漂流ゴミ、海岸に打ち上げられた漂着ゴミ、海底に沈んだ海底ゴミの3つに分けられます。この中で最も深刻なのは海底ゴミです。19年度までの調査結果では、瀬戸内海には約1万3千トンの海底ゴミが広範囲に存在することがわかっています。
海底ゴミのほとんどは、空き缶やペットボトル、プラスチックやレジ袋などの生活ゴミです。陸地からポイ捨てされたゴミが河川から漂流し、海まで辿り着いていますので、一人ひとりの意識や行動が改善へと繋がります。
中辰が海産物を漁獲している瀬戸内海は、陸地に囲まれ外海と循環がされにくい閉鎖性海域です。これも海底ゴミが溜まりやすい要因のひとつになっています。
■海ゴミによる被害について
瀬戸内海の海ゴミによる被害で挙げられるものは、美しい景観や環境の悪化、海産物への影響、漁船の損傷などです。ゴミの回収や処理する負担も含めると、全て経済的な被害に繋がります。
海産物を漁獲している漁業関係への被害は特に大きく、水産物にゴミが付着すると確認作業にも手間がかかり、商品の価値も下がってしまいます。またゴミと漁船が衝突することで事故や機械の故障を引き起こすこともあり、漁獲が止まるだけでなく修理の費用もかかってしまいます。
中辰で販売されているちりめんは、すくい網漁法を利用しています。このすくい網のような大切な漁業道具も海ゴミの影響を受けやすいため、海ゴミ問題は解決しなければなりません。
■具体的な取り組みの紹介
海ゴミの問題を解決するためには、すでに溜まっているゴミの回収と処理、今後陸地や河川からゴミを流出させないことが重要です。
今後の具体的な取り組みとしては、漁業者の勤務時間内や市町村のボランティア活動による協力で海底ごみの持ち帰りを呼びかけます。また重点的に回収や処理をする事業を立ち上げることも必要です。
根本的な海ゴミの発生を抑える必要があるため、不法投棄の監視、意識を高めるための清掃活動を実施することも課題です。
中辰で扱う海産物は、旨味や風味など品質の良いものを提供しています。海ゴミに関心を持つことで、環境と品質を維持することにも繋がります。
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- URLhttp://anthony-aliern.com/selling/store_foods/株式会社中辰.html